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2131 ノンフィクションのビブリオトーク 笹倉剛

 図書館より。あいり出版。副題、学校、図書館、企業研修などで実践を。

 ビブリオトークとは本を読んだ人がまだ読んでいない人に本を勧めるために話すことである。ブックトークとも呼ばれ、ビブリオバトルは競技化されたものである。対象をノンフィクションだけに絞ったものが本書である。

 選ばれた本はさすがの訴求力を持っている。次に借りたくなる。何冊かは泣きそうになる。
『自閉症の僕が跳びはねる理由』東田直樹
『喜ばれる人になりなさい』永松茂久
『ママは身長100㎝』伊是名夏子
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ
『8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら』中原尚志・麻衣
『112日間のママ』清水健
『誕生日を知らない女の子 虐待―その後の子どもたち』黒川祥子
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』坪田信貴
『イングリッシュネス』ケイト・フォックス

#不老不死という言葉があるが、不死は良いものではなく、私たちが本当に求めているのは、自分が満足するまで生きることである、と述べている。
 死生観について、現在のところいちばんしっくり来る意見だ。
『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義』シェリー・ケーガン

 しかしあれあれと思うところもある。まずスポーツの本のビブリオトークになると急に文章が幼くなる。

 名著『夜と霧』では、「(著者のフランクルは)心理学の三大巨頭とも呼ばれるフロイトとアドラーに指示を仰ぎ、精神医学を学んだほかに、脳外科医としても活躍していた。」とある。なんの指示を仰いだのか。「フロイトとアドラーに師事し」と混ざったのではないか。

 『アウシュヴィッツの小さな姉妹』では、「(著者タチアナは)現在はベルーギーに住んでいる。」

 『アンネの童話』に至っては、「作、中川季枝子」。図書館関係者なら『ぐりとぐら』の作者名を間違えるほうがむずかしいのではないか。もちろん中川李枝子さんである。

 『エンデュアランス号大漂流』では、「著者について」で「邦訳に『エンデュアランス号大漂流』(あすなろ書房)。」 いや、ほかの邦訳を紹介しないか。

 巻頭の「ノンフィクションの分類」も専門的なので巻末に持って行った方が子供は読みやすいであろう。


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