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121 赤めだか 立川談春

 図書館より。扶桑社。

 談春師の、入門から前座、二つ目時代を書いた半生記。傑作。
 お笑いには笑いに関係ない部分をそぐという作業が必要だが、これが徹底している。まず書き出しが凄い。
#本当は競艇選手になりたかった。
 まずこれでつかむ。唸らされる。

 会話の再現力が凄い。談志家本との会話が一つ一つおもしろい。
 また私が最近読んだ、談四楼師、花緑師などが登場してからむのも楽しい。
 赤めだかとは家本の飼っている金魚のこと。大きくならないからそう陰で呼ばれている。育てても育てても大きくならない金魚。それは談志と談春たち前座のことだ。この本のテーマは師弟関係の深遠さだ。

#よく芸は盗むものだと云うがあれは嘘だ。盗む方にもキャリアが必要なんだ。最初は俺が教えたとおり覚えればいい。盗めるようになれば一人前だ。時間がかかるんだ。教える方に論理がないからそういういいかげんなことを云うんだ。いいか、落語を語るのに必要なのはリズムとメロディだ。それが基本だ。


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