カテゴリー「書籍・雑誌」の1081件の記事

1098 蘭陵王 田中芳樹

 図書館より。文藝春秋。

 6世紀、中国史で六朝と呼ばれる時代。北周の皇族、蘭陵王は美しい顔を隠すために鬼の面を着け、滅びつつある国を救うために戦いを続けた。
 著者の中国史ものは今ひとつ打率がわるく、『隋唐演義』のあまりのつまらなさに手控えていたのだが、これは名作である。序盤の、ヒロイン徐月琴と父親や蘭陵王との漫才がおかしい。中盤は登場人物が多すぎて覚えられないが影響はない。そして終盤、幼い皇帝はとち狂ってしまうのだが、そこからの蘭陵王の振る舞いが悲しくも美しい。

 『薬師寺涼子』の適当さ、『岳飛伝』の独りよがり、『アルスラーン』後半のぐだぐだを忘れさせるような筆の冴え。
 こんど『天竺熱風録』を図書館にリクエストしてみよう。

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1097 まんがで読破 万葉集

 図書館より。イースト・プレス。漫画、バラエティ・アートワークス。

 初期の時代、人麻呂の時代、旅人・憶良の時代、奈良時代と四つに分けて万葉集を紹介する。
 素晴らしいのは構成である。有名な歌をピックアップするだけではなく、時代ごとの内容・特徴の変遷を説いているのだ。これには相当の勇気と学識が必要であろう。元ネタの本があるのか、編集者が優れているか、どちらかであろう。
 また大伴旅人と山上憶良に友誼があり、お互い歌を磨いていたことや、万葉集の編者と言われる大伴家持は旅人の嫡男であることなど、歌人同士の関係が描かれて頭に入って来やすい。

#験(しるし)なき物を思はずは一坏(ひとつき)の濁れる酒を飲むべくあるらし
#この世にし楽しくあらば来む世には虫にも鳥にも我はなりなむ(ともに旅人)

 万葉仮名はさておいて、千年以上前の歌をほぼそのまま理解できるとは、日本語は素晴らしい。


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1096 ビジネストークを面白くする会話のネタ帳300 ビジネス情報研究会編

 図書館より。実務教育出版。

 下に引用したとおり、なるほどとうならされるネタが満載である。ところが読み進められない。実際この本は二度借りた。なぜかと言うと、筆者が何人いるかわからないが、説教臭い書き方をする人がいるのだ。淡々とネタを並べるだけでいいのに、「注意されたし」「いかがだろうか」「皆さんだったら」「覚えておこう」となぜか上からものを言う。

*アメリカの大統領は幕末に大工の「棟梁」から生まれ、文字を変え、威厳を高めるために「大」の文字を付けた。
*ペプシコーラは消化酵素のペプシンから名付けられた。
*互い違いを意味する「てれこ」は「手・入れ・交」を略した関西弁。
*マリリン・モンローが「シャネルの5番」発言をして、下着が売れなくなると思ったメーカーは、モンローにお詫びにキスマークをもらった。キスマークをプリントした男性下着は売れた。
*ASUSの社員は東日本大震災のあと、無断で基板に"GOD BLESS JAPAN"の文字を入れた。
*コクヨは中国の貧しい子供達にノートを送ることにした。日本の工場に「ノートを10万冊送ってください」とメールで頼んだ。工場から「その効果は」と聞かれ、「子供たちの素晴らしい笑顔です」と返した。工場の返事は「OK!」の一言だった。
*西濃運輸は、運転手に家族の写真を貼り付けた「乗務安全手帳」を持たせている。
*「たちつてとなかにはいれ」会話のネタ; 食べ物 地域 通勤 天気 富(景気) 名前 身体 ニュース 流行り 異性(下ネタ) レジャー(ゴルフ、野球)
*NTT線路試験受付「111」; 電話の通信状況を確認するため、折り返す。
*エチケットはフランス語の「立て札」

 コクヨ、格好いい。


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図書館1235

1231) 礼節のルール P.M.フォルニ
1232) ミステリー&ファンタジーツアースコットランド 石井理恵子・杉本優
1233) 下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」 中野ジェームズ修一
1234) ひき肉の本 NHKきょうの料理ビギナーズ
1235) 日本懐かし文房具大全 きだてたく

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1095 サッカーデータ革命 クリス・アンダーセン&デイビッド・サリー

 図書館より。辰巳出版。児島修・訳。副題、ロングボールは時代遅れか。

 著者のクリスは元ドイツのサッカー4部のゴールキーパー。野球をやっていたデイビッドとの会話からこの本は始まった。プレミアリーグにストーク・シティというチームがあり、ストークはロリー・デラップという選手のロングスローを基本戦術にしているのだ。

 「得点直後に失点しやすい」「コーナーキックは大きなチャンス」などの”常識”をデータで覆し、「チームの強さは選手の総年俸に比例する」「銀河系軍団は機能しない」などの信じたくない事実を検証する。

 ニューカッスルをニューキャッスル、レディングをリーディングとは(レディングと書いているところもある)ちょっと残念なところ。

*ホットハンド(バスケットボールで一度シュートを決めた選手は次のシュートも決めやすくなるという俗説)は存在しない

*(資金とスター選手のないウィガン監督)マルティネスは正確なロングシュートと、直接フリーキックを多用することで、守備の陣形を素早く回復することを意識しているのだ。コーナーキックを重視していないのもそのためだ。

#私はこのことをファン・バステンに理解させるために、10人の組織的でない選手は、組織的に守る5人の選手を打ち崩せないことを、実際に練習で証明してみせた。(アリゴ・サッキ)
#時間は15分。唯一のルールは守備側がボールをカットしたら、攻撃陣は自身のハーフウェイラインの10メートル手前から攻撃を再開しなければならないというものだった。

#重要なのは情報と知性だ――この2つを活用する術を心得ている監督が成功するだろう。

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図書館1230

1226) ドイツ式心地よい住まいのつくり方 門倉多仁亜
1227) サバからマグロが生まれる!? 吉崎悟朗
1228) 空間デザイナーが教える盛りつけのセオリー 加藤ゑみ子
1229) 〈アウトライン記述法〉でA4一枚の文書がサクサク作れる本 地蔵重樹
1230) 人の心が手に取るように見えてくる 出口光
*) 色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年 村上春樹

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1094 採るべき人採ってはいけない人 奥山典昭

 図書館より。秀和システム。副題、採用に悩む小さな会社のための応募者を見抜く技術。

 面接では見えるものと見えないものがある。また面接官は自分の見たいものを見てしまう傾向にある。それでは社会人にとって大切なものは何か。それは「仕事力(情報を生産性に繋げる力)」と「成果意識」、「対象に向き合う力」である。

*入社後しばらくは「早く」「即座に」などの力を求められる場面が多いので、「思考力があるゆっくり型」の人は苦労することも多いのが普通です。しかしそんなタイプの人が年次を重ね、マネジメントやリーダーシップが求められる立場になると、急に頭角を現すことがあります。

#やる気や誠実さを面接で見極めることはできない

#対象に向き合えない人にとって最大の関心事は「自分」です。

*心の中で「こうありたい」と理想化している姿と、自分の現状との乖離を埋めるべく、自分が「こうあるべき」と執着する姿を無理に演じようとする状況を自己不一致といいます。


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1093 アフターダーク 村上春樹

 図書館より。講談社。

 脚本を感じさせる無機的な文体で、ある夜に起きた男女の出会いと眠り続ける美少女の有り様を記録する。
 主人公「高橋」の愛嬌はこれまでのキャラクターになかったものだ。

#それで思うんやけどね、人間ゆうのは、記憶を燃料にして生きていくものなんやないのかな。その記憶が現実的に大事なものかどうかなんて、生命の維持にとっては別にどうでもええことみたい。ただの燃料やねん。(略)火にしてみたら、どれもただの紙切れに過ぎへん。それとおんなじなんや。大事な記憶も、それほど大事やない記憶も、ぜんぜん役に立たんような記憶も、みんな分け隔てなくただの燃料

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1092 セレブはぜったい太らない 松真理子

 図書館より。マガジンハウス。副題、”憧れのセレブ”になれる39Lessons。

 年収200万円のOLが不動産投資でセレブの仲間入り。
 セレブは水を飲む。セレブは颯爽と歩く。セレブはルビーやサファイアなどは夜にしか着けず、ふだんはパールを着ける。野菜を食べる。嫉妬をしない。笑顔の練習をする。世界中から愛されると信じる。
 そんな爽やかな心構えを紹介する本。
 
#親切でやさしくあれ。あなたを訪ねてきた人を少しでも幸せにしないで帰してはいけません。(マザー・テレサ)

*織田信長は灯油を自由化し、庶民も安く灯油を買えるようになり、夜庶民の家々に明かりが灯るようになった。みんなが幸せになれることで、信長はラグジュアリーな夜景を天守閣から堪能できた最初の人になれました。

*レストランで「すみませーん」と呼ぶのは「気づかない、たいしたことのないお店」悪口を言いふらすのと同じ

*パーティでは白ワイン; 赤ワインを絨毯にこぼすと大ダメージ。絨毯はアンティークが多い。

 難点は「ある方」と実名を出さないところ。セレブならではのびっくりエピソードが少ないところ。
 少ないながらも最高の”セレブ”名言はこちら。
#お金が必要ならつくればいいだけと考えるのがセレブの考え方です。
 アントワネットか。

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1091 ハーバード流宴会術 児玉教仁

 図書館より。大和書房。

 著者はハーバード・ビジネス・スクールで世界のビジネスリーダーたちと研鑽を積んだ。そこは『パーティー・スクール』のあだ名があるほどパーティーが開催される。結果、ビジネススキルを活かした宴会術が鍛えられていくのだ。
 ネタを惜しげもなく披露するサービス精神こそ著者から学ぶべき点であろう。

*お互いに『違う』のだから、その『違い』を受け入れるためには、基礎となる『信頼』が必要である
 これは重い一言。

#「心のパンツ」を脱がせる

#飲食店さんは、事前に訪問して店長さんに会うと驚くほど柔軟な対応をしてくれるお店が多いです。

#宴会における芸の使命、それは『アイスブレイク』につきます。
#「単純明快、どっかん、バカだなぁ」

*会話を引き出す5原則
*1 核心をつく(何の話なのか)
*2 時系列を整理する
*3 さらに細かく描写させる
*4 理由を聞く
*5 感想や気持ちを聞く

*結婚式で必ず感動の雨あられになる出し物「長渕剛の『乾杯』をアカペラで歌う」; ひとり、ふたり、と増えていく。

*賞品は物理的に大きいものを; 期待感を抱かせる

*だらだらビンゴはやってはいけない 盛り上がるのは尻文字ゲーム、ピンポンパンゲーム、チーム対抗クイズ

#「宴会」。それは強烈な力を秘めています。宴会によって人は変われると思っています。

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