2220 赤毛のアン PART3 モンゴメリ・いがらしゆみこ
図書館より。くもん漫画ライブラリー。
最初の五ページで心を奪われる。
中表紙は腰の後ろで指を組んでいるアンの後ろ姿。風にたなびくリボン、帽子の花、エプロンのフリルが美しい。
2・3ページは「おもな登場人物」。
4・5ページは森の葉っぱ越しにアンとダイアナが挨拶をしている。
いがらしゆみこ先生の絶対的な画力…!
友達のソフィアは新任のステイシー先生を「ドレスのそではアヴォンリーでいちばんふくらんでいるわ」とかわいくほめる。
クリスマスを前にしてマシュウは買い物に行く。本命を言うのが恥ずかしくて「熊手を」とためらう。本命はお姫様が着るような袖がふくらんだ、当時流行のパフスリーブの、焦げ茶色のドレスだった。ドレスを見たアンは涙を流す。
#どんなにお礼をいってもたりないわ ありがとう…… ありがとうマシュウ うれしすぎて気を失いそうよ
アンはそのドレスを着て学校の学芸会で詩を暗唱する。靴も上物であることが一コマでわかる。
行商人にそそのかされて赤毛を緑色に染めて「この世であたしより不幸な人間はいないわ!」「あたし髪だけはうぬぼれていないつもりだった…… でもこうしてみると赤かったけどとても濃くて…… 長くて…… すてきにちぢれていたわ……」
泣きながら笑顔になる。この複雑な表情よ!
失敗をしながらもアンたち少女たちは異なる進路に向かっていく。先生になるのか。お嫁さんになるのか。地元に残るのか。都会に出るのか。
#あの子がここに来たときあたしは夫のトマスに「マリラはアンをひきとったことをこうかいするだろう」っていいましたがね 間違ってましたよ
#(笑顔のマリラ)
#それにとってもきれいな娘になりましたよ
#(ページ半分のアンの大ゴマ!)
いがらしゆみこ先生の構成力の素晴らしさに、ため息が出る。
さらに左のページでは三段1ページぶち抜きで新しい「濃い緑」のドレスを着たアン。スカートをちょっとつまんでブーツを見せている。これを見た全国の少女は幸せを感じるであろう。
#……アン ずいぶん大きくなりましたね
#ほんとうだふしぎね
#……
マリラはアンとの別れを予期している。娘ではない娘との別れを。
#マリラ あたしの暗唱で泣いたのね あたしもたいしたものだわ
#あれがあんたの暗唱で泣くものですか あんたの小さかったころを思いだしていたんですよ そんな服を着るとりっぱでアヴォンリーの人じゃないみたいですよ
#あたしはいつでもマリラの小さなファンだわ マリラやマシュウやこのグリーン・ゲイブルズが大好きよ かえるところがあるってすてきね
奨学金が決まり、帰省したアンを待っていたマシュウは病に冒されていた。
#わしは十二人の男の子よりもおまえの方をえらぶな エイヴリーの奨学金をとったのはたしか女の子だったはずだがな
#マシュウ
#わしのじまんのわしの娘
#ああマシュウ!


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